桜島をはじめとした活火山の大噴火に備えて

住宅事業部の秋葉です。
先日、建設技術研修会で講演会を聞いてきました。
テーマは、
「鹿児島県内の沿岸域形状が津波エッジ波の生成過程に与える影響 (鹿児島大学海洋土木工学専攻 長山助教)」
「桜島をはじめとした活火山の大噴火に備えて」~建設技術者の使命・ハード対策とソフト対策~京都大学防災研究所火山活動研究センター長、井口教授 でした。

@鹿児島県市町村自治会館)


鹿児島県は、活火山である霧島連山や桜島、そして錦江湾の大自然に恵まれた素晴らしい自然環境を感じられる地域ですが、今の錦江湾の形状は、2万9000年前の姶良カルデラの大噴火によってできあがったそうです。
鹿児島のシンボルである桜島はその南側外輪山の一部で、今は大正噴火で噴出されたマグマの9割ほどが再びたまってきているとのことでした。最近は落ち着いていますが、噴火の危険性も高まっているようです。

今後予想される南海トラフ地震、桜島の火山活動。
それに伴う火山性地震や、津波が起こったら、どう対応するか。その時どんな事態が起こるのか。どんな備えをしておけばいいのでしょうか。
例えば、大正噴火の時は東北まで降灰があるほどの火山灰が降り注いだそうです。
今、そのような噴火が起こったら、航空機はエンジンにトラブルが起き、離着陸できず、空からの救援物資は届かないかもしれません。
2cmほどの堆積があれば、車のタイヤはスリップしてしまうそうです。
また、噴火に伴う火山性の地震は大正噴火の際はマグニチュード7.1と大きなものでした。

災害に備えて、各市町村で備えているハザードマップを今一度確認してみましょう。
その時、建物はどうあるべきなのか。
建設会社になにができるのか。
設計者として、施工者として、建設会社の一員としてとして、「安心・安全・感動できる住環境を提供する」という経営理念を胸に、今一度、技術者としてあるべき姿を考える機会となりました。

霧島市のハザードマップはこちら(霧島市HPより)

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